【WP】利用サイト数が無制限の有料テーマが大活躍!1つのサーバーで複数のワードプレスサイトを運用!

私がワードプレスを使い始めたときに知っておけばな一という情報の一つに、一つのサーバーで複数のワードプレスサイトの運用というものがあります。

私は過去にいくつも自作テーマでワードプレスのサイトを作ってきましたが、当初は作るたびに個別にサーバーを借りていました。

どのサイトもサーバーの容量はだいぶ余っていました。

そして、ほとんど停止状態になったサイトや、統合しちゃってもいいような内容のサイトが現れ始め、だんだんとカオス状態になっていきました。

しかし、サイト運営がどんなであろうが、レンタルサーバーからはきちんとご請求が届きます。

かくして私はドメイン、サーバー、サイトを整理しつつ、一つのサーバーで複数のワードプレスを運用するようになりました。

一つのサーバーで、複数のワードプレス運用は、目的別に3つの方法

複数のワードプレスを一つのレンタルサーバーで運用するには、いくつか方法があります。

どれでもいいってわけではなく、サイトの性質や目的によって使い分けます。

SEOもからんでくるので、よくよく考えてから行うのが良いですよ!

私の場合は、ドメイン別、サブドメイン別、サブディレクトリー別、この3つのいずれかで運用しています。

さらにマルチサイトという別の方法もありますが、ざっくり後述しますが私は使っていません。

一つのサーバー内で、ドメインごとにワードプレス運用

それぞれ全くつながりのない、複数のサイトを運用したい場合の方法です。

一つのサーバーに複数のドメインを設定し、ドメイン別にワードプレスをインストールする方法をとることができます。

ここでいう、全くつながりがないというのは、要するに、完全に全く別々のサイトの扱いにしたいのかどうかということです。

全く別のサイトとは、こういうことです
yahoo.jp
google.jp

メジャーなレンタルサーバーは、【マルチドメイン】という、一つのサーバー契約で、いくつものドメインを運用できるものがほとんどです。

サーバー契約のプランによって、別々のドメインを数十個から無制限まで運用できます。

こうして、複数のドメインを一つのサーバーに設定すると、それぞれのドメイン別にディレクトリーが設定されます。

ディレクトリーって言うとあれな感じですが、ようはフォルダーです。ドメイン別にフォルダーができます。

そのディレクトリーごとにワードプレスをインストールしていけば、一つのサーバー契約だけで、ドメイン別にワードプレスによる複数のサイト運営ができるというものです。

1つのサーバー内で、ドメインごとに複数のWPをインストールした場合
レンタルサーバー代 1契約
ドメイン管理費 ドメインの数の分
有料プラグイン代 利用サイト数に制限があれば、サイトの数だけ必要
テーマ代 利用サイト数に制限があれば、サイトの数だけ必要
SEO 完全に別々の扱い

一つのサーバー内で、サブドメインごとにワードプレス運用

運営元が同じことを明示しつつ別々のサイトを複数作るというときは、【サブドメイン】ごとにワードプレスをインストールする方法をとることができます。

サブドメインというのは、一つのドメインを大きな区分で分けていく、こんな感じのものです。このパターンだと、3つのワードプレスをインストールして運用できます。
〇〇〇.jp
1st.〇〇〇.jp
2nd.〇〇〇.jp

たとえば、ドメインが異なるサイトというのは、完全に別人の扱いですが、サブドメインなら、閲覧者からも検索エンジンからも、親戚くらいの扱いで見られます。

レンタルサーバーの契約プランにもよりますが、一つのドメインに対して、だいたい10個程度から無制限まで設定できます。

サーバーにサブドメインの設定をした場合も、マルチドメインの設定と同様に、サブドメイン別にディレクトリーが設定できますので、それぞれのディレクトリーにワードプレスをインストールしていきます。

サブドメインならワードプレスをマルチサイト化でも良くない?って思う方もいるかもですが、その辺は最後にふれます。

1つのサーバー内でサブドメインごとに複数のWPをインストールした場合
レンタルサーバー代 1契約
ドメイン管理費 1契約
有料プラグイン代 利用サイト数に制限があれば、サイトの数だけ必要
テーマ代 利用サイト数に制限があれば、サイトの数だけ必要
SEO 元のドメインの影響が少しだけあり

一つのサーバー内で、サブディレクトリーごとにワードプレス運用

一つのドメインにサブディレクトリーをいくつか作って、その中でワードプレスを運用するパターンです。

下のパターンには、3つのワードプレスをインストールして運用できます。
〇〇〇.jp
〇〇〇.jp/1st/
〇〇〇.jp/2nd/

なんでこんなことするの?って思われるかもしれませんが、私は多用しています。

例えばの話ですが、会社がサイト運営するにあたり、うちの部署は別のテーマを使いたい、うちの部署だけ個別にバックアップしたい、あいつが好き、あいつが嫌い、うちの部署は独立の予定、なんていう場合には、会社の同じサイト内だけれども、別々のワードプレスで運用するという方法がとれます。

この方法であれば、会社のドメインパワーの影響を受けつつ、上記のような部署ごとのわがままに対応ができ、またどこかの部署がやらかしても、他の部署に影響が出る可能性が少ないからです。

1つのサーバー内でサブディレクトリーごとに複数のWPをインストールした場合
レンタルサーバー代 1プラン
ドメイン管理費 1つ
有料プラグイン代 複数
テーマ代 利用サイト数に制限があれば、サイトの数だけ必要
SEO 元のドメインの影響が強い

マルチサイト機能という方法

これまでご紹介したのは私が常日頃から使っている、複数のワードプレスをインストールするという複数サイトの運営方法でしたが、ワードプレスには、マルチサイトという機能があり、一つのワードプレスで複数のサイト運営をすることができます。

マルチサイト機能では、サブドメインかサブディレクトリーのいずれかで運用ができます。

複数のドメインでの運用はデフォルトでは未対応(プラグインを利用すれば可)。

この機能を使って複数サイトを運営した場合、こんな感じの表になります。

マルチサイト機能を使った場合
レンタルサーバー代 1契約
ドメイン管理費 1契約(複数ドメインはデフォルトでは未対応)
有料プラグイン代 プラグインによって複数サイトの扱い
テーマ代 たいていは1契約
SEO(サブドメインの場合) 元のドメインの影響が少しだけあり
SEO(サブディレクトリーの場合) 元のドメインの影響が強い

マルチサイト機能で運用すれば、複数サイトでも有料のプラグイン代は1つでいいし、利用数に制限があるテーマも1つだけ購入すればいいし、あれっ、いいことばっかり・・・のように見えます。

でも私は使っていません。

使っていない理由は、データベースを共用しちゃうからです。

上で紹介した、これ以外の方法はどれも、サイトごとにワードプレスとデータベースをそれぞれ用意します。

マルチサイトでは一つのデータベースで複数のサイトを扱うため、どれか一つだけでサーバーを移転したり、どれか一つだけをバックアップというのが難しくなります。

最近ではそれもプラグインで簡単に行えるようになったのですが、なかなかお高い個人版が$199で、ビジネス版だと$199とさらに毎月$29。

そんな理由から、私はマルチサイト機能は使っていません。